仕事の詳細
ゲームプランナーがどんなにおもしろいゲームの企画を立てても、そのままではゲームにならない。コンピュータにも分かるように、企画内容をプログラム言語へと“翻訳”していくのがゲームプログラマーの仕事。ゲームの世界を自分の力で創造できるところが何よりの魅力だ。
開発するゲームの規模によって、役割は大きく異なる。スマートフォン向けのゲームアプリのような1人~数人程度の小規模なチームで開発するものについては、プログラムを書くだけでなく、企画内容に対してプログラマーとしての意見を述べるなどの業務も生まれてくる。
あるいはオンラインゲームのプログラマーになると、継続的にサービス提供していく中で、サービスを安定的に運用するのに必要なネットワーク関連の知識や、ゲームを改善していくアイデアが求められることもある。
一方、家庭用ゲーム機向けの大作RPGなどの大規模なゲーム開発になると、キャラクターのアクションを作っていくプログラマー、ゲーム全体のシステムを構築するプログラマーといったように業務が細分化されてくる。他にも大規模なゲーム開発のプロジェクトでは、プログラマー以外のメンバーとも連絡を取り合い、ゲーム開発全体の進み具合を管理するディレクターという職種も必要になる。ディレクターの仕事は、ゲーム開発現場のことがよく分かっているプログラマー出身者に任されることも多い。
プログラマーとして活躍するのに必要なスキルとしては、第一にプログラムを書けることが挙げられる。そしてプラットフォームごとに利用されるプログラム言語が変わってくることが多いことから、ただ1つの言語を扱えるだけでなく、さまざまな言語を学び、さらにはハードウェアやネットワーク関連の知識なども覚えていこうとする姿勢が大切になる。
キャリアステップと年収イメージ
1~2年目:プログラマー(見習い)
ゲーム会社ごとに独自言語や開発ルールなどを持っていることがほとんど。入社して1~2年くらいは、まず仕事に慣れて、そうした言語やルールを覚えることが最優先となる。
それでも、ゲーム開発に関われば、エンディングロールなどに自分の名前が入る。好きなシリーズの最新作で、自分の名前を見つけたときの感動は忘れられないものになるだろう。
年収イメージ : 300万円~500万円前後
3~5年目:プログラマー(メンバー)
ある程度仕事に慣れてきた3~5年目くらいから、本格的に仕事を任されるようになり、大切な戦力として期待されるようになる。
スマホ向けゲームなどの開発現場では、中心的な人物としてプロジェクトメンバーから頼られるようにもなってくる。仕事のやりがいを本格的に感じられるようになる時期だろう。
年収イメージ : 350万円~600万円前後
6~10年目:チーフプログラマー
プログラマーとしての実績・知識が認められるようになると、数人~数十人のプログラマーを束ねてゲーム開発を進めるチーフプログラマーに昇格する人も出てくる。「組織を束ねる」といったプログラマー以外の新たな適性・役割に挑戦できるようになる。
年収イメージ : 400万円~700万円前後
11年目以降:チーフプログラマー or ディレクター
プログラマーとして積んできたゲーム開発の経験を生かし、さらに専門性を深めるためにチーフプログラマーを続ける人もいれば、ゲーム開発のプロジェクト全体を取り仕切りたいとプロデューサーやディレクターを志す人もいる。
業界内で名前が知られるようになると、ゲームプログラマーなどが多く参加するカンファレンスで、講演を依頼されるようになることもある。
年収イメージ : 500~1000万円